手術手技
肩鎖関節脱臼の手術的療法—Dewar法変法を中心として
小林 昭
1
,
土屋 弘吉
1
Akira KOBAYASHI
1
,
Kokichi TSUCHIYA
1
1横浜市立大学医学部整形外科学教室
pp.52-61
発行日 1973年1月25日
Published Date 1973/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904792
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はじめに
肩鎖関節脱臼の特徴は,他の関節の脱臼と異なり,整復は極めて容易であるが,その整復位保持が非常に困難な点であろう.したがつて亜脱臼に対しては保存的治療で充分であつても,烏口鎖骨靱帯の断裂を伴ういわゆる完全脱臼では,特殊な場合を除いて,観血的に整復するのが望ましいと思われる.ところがその手術法は数多くあつても未だこれといつた決定的な方法は見当らない.われわれは昭和43年より本症に対してDewar6)の変法を用いて手術を行つてきたので,本法を中心に観血的療法を比較検討してみたい.
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