論述
踝部骨折における足関節造影
斉藤 進
1
,
桜田 允也
1
Susumu SAITO
1
,
Nobuya SAKURADA
1
1済生会神奈川県病院整形外科
pp.794-802
発行日 1972年10月25日
Published Date 1972/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904747
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はじめに
近年,交通事故,労働災害,スポーツ外傷の増加につれ,日常,踝部骨折に遭遇する機会は少なくない.踝部は荷重関節である足関節の構成にあずかるゆえ,わずかの解剖学的破綻も長く機能障害を残しやすく,その治療には適切な配慮が必要とされる.
踝部骨折においては関節面の正確な適合をはかるとともに靱帯損傷の修復が必要で,解剖学的整復を行なうためにも,治療前の適確な診断と治療力針が必要である.この点から著者は踝部骨折の正確な病態を知るべく足関節造影を行なつているが,過去4年間に行なつた足関節造影からいささかの知見を得たのでここに報告する.
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