手術手技
膝蓋骨骨折の手術的療法
桜田 允也
1
Nobuya SAKURADA
1
1済生会神奈川県病院整形外科
pp.741-747
発行日 1972年9月25日
Published Date 1972/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904738
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はじめに
膝蓋骨骨折で離開のない症例は保存的に治療し,離開のある時は,中枢骨片は大腿四頭筋の筋力が大きいために非観血的に整復固定することは困難で,観血的治療の適応とされている.
保存的治療としては,離開を起させぬように膝関節伸展位に大腿上端部以下ギプス固定を行なう.関節血腫のある時は穿刺を行なう.ギプスが乾燥すれば歩行を許し,約3〜4週でギプスをシャーレとし,自動運動,機能訓練を主とする後療法を行なう.その予後は普通きわめて良好である.
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