Japanese
English
症例報告
7歳女児の内踝部に生じたsuperficial spreading melanoma in situの1例
A case of superficial spreading melanoma in situ in a 7-year-old girl
矢鳴 英子
1
,
薄木 晶子
1
,
上田 正登
1
,
市橋 正光
1
Eiko YANARU
1
,
Akiko USUKI
1
,
Masato UEDA
1
,
Masamitsu ICHIHASHI
1
1神戸大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kobe University School of Medicine
キーワード:
悪性黒色腫
,
小児
,
Spitz母斑
,
表在拡大型
Keyword:
悪性黒色腫
,
小児
,
Spitz母斑
,
表在拡大型
pp.1044-1047
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903763
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
7歳,女児.約半年前より右足関節内側に点状のやや赤み帯びた黒色斑が出現,自覚症状なく徐々に拡大し,周辺に浸み出し様の色素斑を伴う9×6mmの軽度隆起した黒色斑となり当科紹介受診.生検でsuperficial spreading melanoma(SSM)in situと診断,拡大切除術を行った.術後2年4か月経過した現在,再発,転移を認めていない.小児malignant melanoma(MM)は非常に稀で,巨大色素性母斑を発症母地とするものが多いが,半数以上は前駆病変なしに発症している.鑑別診断としてはSpitz nevusがある.小児MMが疑われた場合は早急かつ積極的な治療が必要である.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.