手術手技
脊柱側彎症に対するHarrington法
大木 勲
1
Isao OHKI
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
pp.199-208
発行日 1972年3月25日
Published Date 1972/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904661
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
脊柱側彎症は単に外見上の背中の変形のみならず,彎曲が高度になるにしたがつて著しい肺機能障害を惹起したり,腰痛の原因にもなつたりするため,昔から種々の治療法が考案されて来たしかし,決して満足な治療法がなかつたため,"cancer of orthopaedics"ともいわれたことがあつた.
1911年はじめてHibbs1)により後方固定術が行なわれて,治療法も一段と進歩したが,変形を矯正する十分な方法はなかつた.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.