骨腫瘍カラーシリーズ—Secondary Bone Tumors
59.Aneurysmal bone cyst/60.Fibrous Dysplasia (1.Monostotic)
骨腫瘍委員会
pp.171-174
発行日 1972年3月25日
Published Date 1972/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904656
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症例67:4歳,女子.約1年前より,軽度の左足部痛と跛行を来たし,次第に,左腓骨外顆部の腫脹と局所の熱感を伴ってきたので昭和37年8月,当科外来を受診した.左足部のレントゲン写真で踵骨の広汎な骨吸収像と変形がみとめられ,昭和38年1月入院.入院時の血沈は1時間値5mm,2時間値18mm,血清アルカリフォスファターゼ値9.7μ(Bodansky)と正常域にあったが,踵骨穿刺により,約30ccの血性滲出液の排出をみ,そのアルカリフォスファターゼ植は15.6μと上昇していた.動脈瘤性骨嚢腫の診断で同年1月,病巣掻爬と保存骨の骨移植術を行なった.踵骨骨皮質は薄く,指頭で軽く圧しても容易に陥凹する.内腔は大きな空洞をなし,暗赤色の血性滲出液の貯留と,ごく少最の線維肉芽様組織が採取された.
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