臨床経験
恥骨に生じたAneurysmal bone cystの1症例
北川 敏夫
1
,
星子 亘
1
,
林 泰夫
1
,
木村 修
1
,
本田 五男
1
Toshio KITAGAWA
1
1熊本大学医学部整形外科学教室
pp.736-739
発行日 1968年8月25日
Published Date 1968/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903967
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いとぐち
Aneurysmal bone cystは1942年JaffeおよびLichtenskeinが提唱した疾患である.氏らはおかされた骨が風船状に膨隆するところからaneurysmalなる名称を採用し,また肉眼的に血性の液体を含んている空洞のみられるところよりcystなる名称を採用し,aneurysmal bone cystと名づけたのである.それまてこのような病像を示す疾患はatypical giant-cell tumorとか,subperiosteal giant-cell tumor,benign bone aneurysma,ossifying hacmatomaなどと呼ばれていたのである.Jaffe, Lichtensteinの提唱後,この疾患の報告は多くなり,1957年Booher1)の中足骨の症例,1962年Subramaniam2)らの報告,同じく1962年Donaldson3)の報告,1965年Verbiest9)などの報告があいついでいる
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