視座
脊髄損傷における脊柱再建
岩原 寅猪
1,2
1慶応義塾大学
2国立村山療養所
pp.895
発行日 1971年11月25日
Published Date 1971/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904610
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鈍力による脊髄損傷は常に脊柱の損傷を伴つている.それだけに,この種の脊髄損傷においては,損傷脊柱の復元再建が治療対策の中において大きな地位を占める.
医学が進み,いろいろの診断法ができた今日においても,外傷性脊髄麻痺が脊髄の圧迫によるものか,挫傷によるものかの鑑別のできないことは,35年昔と少しも変らない.Allen(1911)の手術が十分理論的根拠を持ちながら,今日においてもなお実用できないのはこのことによつている.
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