論述
変形性股関節症の疼痛について
横崎 元男
1
Motoo YOKOZAKI
1
1県立広島病院整形外科
pp.837-844
発行日 1971年10月25日
Published Date 1971/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904602
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はじめに
昭和45年5月に日本整形外科学会会長藤本憲司教授のもとに,股関節症判定基準委員会が編成され,以来委員会が数回にわたり開かれ,昭和45年11月にはその判定基準(第3次案)が作られた.その目的は変形性股関節症に対する手術的治療法を術式別に比較検討するとともに,その治療成績を向上せしめることにあつた.著者もその委員を命ぜられ,疼痛の面より各術式の治療成績を検討する機会を与えられ,その大要を第44回日本整形外科学会において報告した。ただし疼痛について検討する場合には患者の訴えをそのまま評価採点するため,科学的根拠が不確実でありその信頼性についてはいささか乏しさを感じている.
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