論述
手の末梢神経損傷治療の成績評価の実施法とその意義
山本 潔
1
,
広谷 速人
1
,
上羽 康夫
1
Kiyoshi YAMAMOTO
1
1京都大学医学部整形外科学教室
pp.908-918
発行日 1970年12月25日
Published Date 1970/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904483
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はじめに
手の末梢神経損傷による機能障害は社会生活および日常生活において重大な意味をもつており,その治療および治療成績の判定に際しては特別な考慮が払われなければならない.
われわれは1964年以来,Surgical microscopeを用いて神経縫合をfuniculusのlevelで行なうFunicula suture1〜4)を開発し,臨床面にもこれを応用してかなり優れた成績5)を得ているが,その治療成績の評価に際して,手のような精細な機能を有するものについての合理的な基準がなく,世界に共通する合理的な治療成績評価基準の必要性を痛感している.
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