カンファレンス
骨腫瘍—これはなんでしよう(33)
阿部 光俊
1
,
骨腫瘍症例検討会
1東京大学医学部整形外科
pp.446-448
発行日 1970年6月25日
Published Date 1970/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904411
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A:症例は18歳の女性です.昭和44年9月ごろから歩くと左臀部が痛いということで.翌月島田総合病院を受診しました.しかし臀部にはわずかに圧痛がある程度で,腫脹や搏動,波動などはありません.血液や尿の検査でも特別の異常は認められません.
これがレ線写真です(第1図).planeではあまりはつきりしませんが,Tomo.の方がよく判ります(第2図).右腸骨の仙腸関節に近いところがosteoiyticに抜けています.下方のcortexはうすくなつて少し膨隆していますが消失しているところはありません.
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