カンファレンス
骨腫瘍—これはなんでしよう(37)
阿部 光俊
2
,
骨腫瘍症例検討会
1
1於駿河台日大病院講堂
2東京大学医学部整形外科学教室
pp.773-775
発行日 1970年10月25日
Published Date 1970/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904462
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A:症例は38歳の男性で,44年9月仕事中に急に左下腿が痛くなり,埼玉郡加須市の中田病院を訪れました.初診時の所見では左下腿上部にわずかに腫脹,熱感があり,脛骨に圧痛があります.波動,皮膚の静脈怒脹,所属リンパ節の腫脹などは認められません.検査所見では血沈は1時間15,末梢血ではヘモグロビン11.3g/dl,赤血球数356万で軽度の貧血があり,白血球数7,000,百分率ではBaso.が4%で多くなつているほかは異常ありません.尿も異常なしです.
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