臨床経験
いわゆる変形性脊椎症の成因(2)—無愁訴健康成人における骨棘の実態から
辻 陽雄
1
,
渋谷 光柱
1
,
上原 朗
1
Haruo TSUJI
1
1千葉大学医学部整形外科教室
pp.367-374
発行日 1970年5月25日
Published Date 1970/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904399
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近年,社会的要求の一つとして老人病対策がある,いわゆる老年医学と各方面よりの検討がなされつつあるが,整形外科領域においても骨粗鬆症をはじめとして各種の骨関節疾患がとりあげられてきている.
変形性脊椎症も1929年Assmannによりこれが消耗性疾患との概念から命名せられ今日に至り,その間,多数の病因に関する知見がみられているものの,実際には老化現象なる漠然とした概念で何の抵抗もなく把握せられ,したがつてその対策もははだ不完全で旧態依然たるものがある.
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