論述
いわゆる変形性脊椎症愁訴発現に関する考察
辻 陽雄
1
,
重広 信三郎
1
,
松井 宣夫
1
,
尾崎 賢太郎
1
,
清水 完次郎
1
,
高田 典彦
1
,
大木 健資
1
haruo TSUJI
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
pp.345-354
発行日 1970年5月25日
Published Date 1970/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904396
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緒言
加令とともに増加してくるいわゆる変形性脊椎症をX線学的に検討すると,椎体骨棘形成,椎間板変性所見に加えて椎間関節をもふくめた総体的な変化がみられ(第1図)かつこれらにみる関節症性変化の程度は同一レベルで前方部分と後方部分とではかなりの比例関係が存在する(第1表).
このような観点から変形性脊椎症にみられる愁訴はどの部位より起りうるかは未解決の問題であろう.
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