Japanese
English
特集 脊椎腫瘍(第8回脊椎外科研究会より)
原発性脊椎腫瘍にたいする手術療法の検討
Primary tumors of the spine; follow-up studies of the operated cases
松井 宣夫
1
,
井上 駿一
1
,
館崎 慎一郎
1
,
勝呂 徹
1
,
高田 典彦
2
,
保高 英二
2
,
辻 陽雄
3
Nobuo MATSUI
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
2干葉県がんセンター整形外科
3富山医科薬科大学整形外科学教室
1Dept. of orthop. surg., school of medicine, Chiba university
キーワード:
原発性脊椎腫瘍
,
primary tumors of the spine
,
脊椎外科
,
spine surgery
,
instrumentation surgery
Keyword:
原発性脊椎腫瘍
,
primary tumors of the spine
,
脊椎外科
,
spine surgery
,
instrumentation surgery
pp.242-251
発行日 1980年3月25日
Published Date 1980/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906085
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はじめに
原発性脊椎腫瘍の発生頻度は,四肢に発生せる骨腫瘍のそれに比しては少ない.脊椎の複雑な解剖学的特殊性により,その早期診断はきわめて困難である.しかし近年の診断法10,14,16,17,25,27〜29)ならびに脊椎外科における進歩1,4,5,10,21,22,29)により,本腫瘍の病巣直達手術がかなり積極的に行い得るようになつて来た.とくに椎体の構築学的破壊のあるものでは体内固定としてハリントン手術4)など各種のinstrumentation surgeryの導入やmethylmethaacrylate cementの使用21)により,より強固な脊柱の支持性の獲得が可能となつてきたことなどにもよる.
著者は過去15年間に当科において手術が行われ,かつ予後の判明している原発性脊椎腫瘍手術症例につき述べ,本腫瘍の手術適応,術式,成績などにつき検討を行つた.
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