臨床経験
いわゆるDécortication(Judet)法の経験—偽関節,遷延治癒骨折,変形治癒骨折23例の治験
菅野 卓郎
1
,
阿久津 寿一
1
,
関 宏
1
,
冨士川 恭輔
1
,
内西 兼一郎
2
Takuro SUGANO
1
1川崎市立病院整形外科
2伊勢崎病院整形外科
pp.323-329
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904392
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R. et J. Judetはすでに数年前より偽関節,変形治癒骨折,骨延長術などに対し,いわゆるDécortication ostéo-musculaireという独特の方法を用い,その優秀性を報告し,第41回日本整形外科学会総会においても招待講演をした.すなわち本法は従来の遊離骨移植法と異なり,病変周囲の骨皮質表層を筋,骨膜,瘢痕組織などに付着したまま切離し,これによつて仮骨形成を促そうとするいわば有茎骨移植の原理に基づいたものである.われわれは偽関節,遷延治癒骨折,変形治癒骨折23例に本法を試み,満足すべき成績を得たので報告する.
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