Japanese
English
論述
下腿骨骨幹部骨折に対するEnder nailing法—開放骨折,遷延治癒,偽関節を中心として
Ender Nailing for Tibial Shaft Fractures: Especially for the Cases of Open Fracture, Delayed Union and Non Union
安藤 謙一
1
,
片田 重彦
1
,
中川 研二
1
,
山田 俊明
1
,
久保田 研喜
1
,
佐藤 正也
1
Kenichi Ando
1
1名古屋保健衛生大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Fujita-gakuen University
キーワード:
エンダー法
,
Ender nailing
,
脛骨骨幹部骨折
,
tibial shaft fracture
,
開放骨折
,
open fracture
,
遷延治癒
,
delayed union
,
偽関節
,
nonunion
Keyword:
エンダー法
,
Ender nailing
,
脛骨骨幹部骨折
,
tibial shaft fracture
,
開放骨折
,
open fracture
,
遷延治癒
,
delayed union
,
偽関節
,
nonunion
pp.545-552
発行日 1984年5月25日
Published Date 1984/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906965
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下腿骨骨折は日常遭遇する機会の多い骨折で,その多くは交通事故などの直達外力により発生する.また下腿骨は被覆する軟部組織が少ないので,開放性になりやすく,外力を受ける程度も大きい.治療としては,PTB cast(あるいはbrace)の導入により,保存的療法の意義が増大しているが,Küntscher nailing, A-O plate固定,創外固定などの手術的療法が行われることも少なくない.一方,骨癒合が遷延する生体側の条件として,Nicoll12)は①comminution,②displacement,③infection,④soft tissue woundの4項目を上げている.これら4条件のある難治例に対しては,上記治療法の選択に苦慮することが多く,また結果として骨癒合が遷延し,salvage手術を必要とする症例も少なくない.我々は,下腿骨骨幹部骨折に対する手術的治療としてEnder nailing法を施行しているが,今回は一般的に治療の難しい開放骨折,遷延治癒,偽関節を中心にして報告する.
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