Japanese
English
症例
骨盤骨折変形治癒の4例
Four Cases of the Pelvis Fracture healed deformity
笠井 実人
1
Sanendo KASAI
1
1松江赤十字病院整形外科
1Orthopedic Surgry, Matsue Red Crous Hospital
pp.587-590
発行日 1957年7月20日
Published Date 1957/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202018
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はしがき
私は昭和23年6月28日の北陸震災に際し,救護班として派遣され多数の骨盤骨折を経験して以来,骨盤骨折については興味を以て観察して来た.その一部は本誌8巻11号に恩師有原教授と共同で発表してある.その時の結論は,骨盤骨折では一般に仮骨の形成が良好で,少々の転位があつてもそのまゝでよく骨性癒合を営み得るものであり,且つたとえ変形治癒合を起しても余り機能障碍を残さないと云うことであつた.従つて観血的療法は必要でなく,ギプスベット,キャンバス懸垂帯,牽引等により非観血的に治療して充分である.
最近高度の変形治癒を起した4例を経験し,興味ある所見を得たので,X線写真を供覧しつゝ報告する.
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.