Japanese
English
特集 リハビリテーションにおける治療法Update
骨折遷延治癒の超音波療法
Low-Intensity Pulsed Ultrasound for Fracture Treatment.
角田 雅也
1
,
水野 耕作
1
Masaya Tsunoda
1
,
Kosaku Mizuno
1
1神戸大学医学部整形外科
1Departmemt of Orthopaedic Surgery, Kobe University School of Medicine
キーワード:
骨折
,
偽関節
,
遷延癒合
,
低出力超音波パルス
Keyword:
骨折
,
偽関節
,
遷延癒合
,
低出力超音波パルス
pp.235-239
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109181
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はじめに
低出力超音波パルスが骨折に対して有効であり,さらに偽関節に対しても有効であることは,1983年にBrazilのXavierおよびDuarteが初めて報告した4,15).それ以前にも超音波が創傷治癒や軟部組織修復に有効であるとする報告は見られる2,3).その後,低出力超音波パルスが新鮮骨折の治療期間を短縮する,あるいは,偽関節や遷延癒合に有効であるとする報告は欧米を中心に見られる5,8).わが国でも,1998年6月以来,健康保険適応が認められ,臨床的に用いられるようになった.われわれは1996年11月以来,偽関節を中心に低出力超音波パルスを用いており,臨床的に有効であると考えている.この低出力超音波パルスについて述べる.
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