臨床経験
脛骨骨折後の遷延治癒と偽関節に対する後外側侵入法の経験
村川 浩正
1
,
齊藤 孝雄
1
,
安部 英男
1
,
角南 義文
2
1岡山労災病院整形外科
2岡山大学医学部整形外科
pp.502-508
発行日 1966年8月25日
Published Date 1966/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903789
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まえがき
脛骨骨幹部骨折後のdelayed union,nonunionの治療では種々困難な点に直面するが,特に脛骨前面の瘢痕と感染(骨髄炎および瘻孔)が最も問題となる.
脛骨骨幹部骨折に対して一般に前方侵入路(anterior approach)を用いることが多く,開放骨折後の瘢痕・植皮後の瘢痕のあることなどのために,再度前方に皮切を加えて金属内副子固定や骨移植術を行なうことは,皮膚の壊死をきたす危険性が大きいため,厳に慎しまなければならない.
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