境界領域
整形外科領域における遺伝学
古屋 光太郎
1
,
大倉 興司
2
Kohtaro FURUYA
1
,
Koji OHKURA
2
1東京医科歯科大学整形外科学教室
2東京医科歯科大学人類遺伝学研究室
pp.268-282
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904385
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I.病因としての遺伝
生物個体はその発育過程において遺伝的要因genetic factorと環境要因environmental factorの影響をうけている.遺伝的要因は受胎時に決定され,生涯ほとんど変わることはないが,環境要因は絶えず変化する.そして人間の疾患あるいは異常においても程度の差こそあれ,これらの要因が互いに関与している.かかる観点より病因をみると究極的に次の3つに分けることができる.すなわち 1)遺伝的要因 genetic factor,2)遺伝および環境要因の相互作用 interaction of genetic and environmental factors,3)環境要因 environmental factorである.
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