整形外科philosophy
整形外科医が整形外科領域の病気にかかったとき
古屋 光太郎
1
1東京医科歯科大学整形外科
pp.865-874
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902753
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はじめに
臨床整形外科編集室より「整形外科philosophy」欄への執筆依頼を受けたが,私は若い医師に遺したい哲学を持ち合せませんので,私の永年の持病である頚椎症の闘病記を記したい.そして,私自身の患者体験を通して,医療現場では医師と患者の良き信頼関係を維持することが最重要課題であることを強調したい.弱者である患者の立場に立ち,患者の話をよく聞き,質問にも答えるのが望ましき医師像である.自分自身を振り返りみても,鞭打ちを経験し,頚椎の手術を受けて以来,患者の訴えに素直に耳を傾けるようになったと感じている.
臨床経過は20年の長さに亘るので発病から退官までのそのⅠ.と,退官後現在までのそのⅡ.に分けて報告する.
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