臨床経験
指末節骨にみられたEpidermoid(Epithelial)Cystの1例
平沼 晃
1
,
萩原 信義
2
Akira HIRANUMA
1
1東京医科大学整形外科学教室
2日本鋼管病院整形外科
pp.1055-1057
発行日 1967年10月25日
Published Date 1967/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904313
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Epidermoid cystあるいはEpithelial cystは,通常,手や指の掌側面の軟部組織内にみられるものであり,1855年Wernherが初めて記載して以来,さほど珍しいものではないが本嚢腫が指骨内に見出された報告は極めて稀であり,内外の文献上39例を数えるにすぎない.
私は最近,本嚢腫の1例を経験したので報告するとともに,現在までに発表されている本嚢腫に関する文献を検討して総括的な考察を試みたい.
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