検査法
整形外科疾患における超音波検査法
和賀井 敏夫
1
,
青木 虎吉
2
,
数井 英雄
2
,
三枝 清純
2
,
瀬戸 英武
2
Toshio WAKAI
1
1順天堂大学外科学教室
2順天堂大学整形外科学教室
pp.879-886
発行日 1967年8月25日
Published Date 1967/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904281
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超音波の医学的応用の研究は,近年著しく発展をみ,整形外科領域においても,その応用が研究されるようになつてきた.
この超音波の応用は整形外科領域においても他の医学分野と同様に,広義の治療的応用と診断的応用に大別される.このうち治療的応用はその歴史も古く,約40年前より考えられ始めたものである.原理はいわゆる一般に超音波治療といわれる周波数800〜3,000Kc,音強度1〜3W/cm2という強力超音波を用いて,主として神経,筋の慢性炎症性疾患の治療が行なわれてきた,一方,診断的応用は治療的応用に比べれば,その方法論が最も進歩した形のものであるだけに,その研究の歴史は比較的新しく,超音波検査の原理を応用し軟部組織,骨腫瘍の補助的診断が試みられてきた.
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