臨床経験
膝関節樹枝状脂肪腫と大腿骨下端細網肉腫の併存症例
橋爪 信晴
1
Nobuharu HASHIZUME
1
1高岡市民病院整形外科
pp.761-766
発行日 1967年7月25日
Published Date 1967/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904265
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
膝関節腔内脂肪腫は極めて稀な疾患で,わたくしの集計によれば欧米にてもLewin(1958),Anda(1960)らの数例を見るのみで,わが国では最近20年間に3例の症例報告を数えるのみである.なおその中でもいわゆる樹枝状脂肪腫は稀なものとされている.わたくしは最近弾撥症状をきたした膝関節の外側半月板に附着する樹枝状脂肪腫と大腿骨外顆部に発生した細網肉腫との併存する例を経験したので報告する.
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.