手術手技
前腕骨骨体部骨折の手術的療法
桜井 修
1
Osamu SAKURAI
1
1北兵庫整形外科センター
pp.256-261
発行日 1968年3月25日
Published Date 1968/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903896
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I.適応について
長管骨の骨折の中で,前腕骨骨体部骨折は,最も取扱いの難しいものの一つである.これは,肘,手関節の機能の恢復と同時に,独自の構造による,前腕の回旋運動を再建しなければならないからである.
回旋の障害を残さないためには,
①橈尺両骨の長さの均衡の再建
②回旋に関する,橈尺骨の生理的位置の再建
③橈骨の生理的攣曲の再建
④橈尺骨間間隙の再建維持
の4点が大切である.
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