臨床経験
いわゆるリュックサック麻痺について
岡崎 清二
1
,
川上 登
1
,
水田 早苗
1
1京都府立医科大学整形外科学教室
pp.608-614
発行日 1966年9月25日
Published Date 1966/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903803
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緒言
スポーツの振興が叫ばれ老若男女を問わず種々のスポーツが行なわれるようになり,中でも都会の騒音をさけて白然の中に帰る登山は年々盛んになつてきている.しかし登山に際して普段は筆記などの軽い作業のみを行なつている人達が十分な鍛練をせずに重装備をすると,思わぬ障害を来たすことがある.体格に適さない重いリュックサックを担いだために起る腕神経叢麻痺,すなわちいわゆるリュックサック麻痺もその一つである.
我々は最近この様なリュックサック麻痺の5例を経験したので,その発生機序やその治療などについて若干の考察を加えて報告する.
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