診療の経験から
外傷性肩関節脱臼の観血的整復術をめぐつて
永井 三郎
1
,
玉置 拓夫
1
,
江川 正
1
,
神戸 太郎
1
,
岡崎 威
1
1長崎大学医学部整形外科
pp.485-490
発行日 1966年8月25日
Published Date 1966/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903786
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まえがき
その存在が見落されたままに放置された肩関節脱臼,脱臼の存在は確認されていたが,骨折の合併などのために非観血的整復が不成功に終つてそのまま陳旧化して了つた肩関節脱臼,解剖頸や外科頸,大結節小結節の骨折をともなつた肩関節脱臼骨折,などは観血的整復術の適応となりうるものとしてわれわれ整形外科医に挑戦する.
ところでこうした例に対して行なわれた観血的整復術の遠隔成績というものは,肩関節の機能や,上腕骨頭の運命という面で一体どういうものなのか.
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