発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013350480
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先天性股関節脱臼に対するLudloff法の治療成績と問題点について報告した。先天性股関節脱臼に対して観血的整復術を施行し、2年以上の経過観察を行った32例33関節を対象とした。前方関節包の緊張以外の主たる整復阻害因子は円靱帯29関節、関節唇4関節であった。手術処置は、31関節に円靱帯切除を行い、このうち臼底線維性脂肪組織切除、関節唇切開を施行したのが14関節、関節唇切開のみを行ったものが8関節、臼底線維性脂肪組織切除のみを行ったものが6関節であった。最終調査時X線像では健側骨頭比は平均1.12で、1.2以上の中等度巨大骨頭を3関節に認めた。OE角は平均8.3°で、15°以下のものが21関節と臼蓋形成不全例が多く、Perthes様変化を呈した症例が1関節、MRSA感染により骨頭が消失したものが1関節であった。Severin分類はgoodが14関節、fairおよびpoorが19関節であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013