Japanese
English
検査法 私のくふう
頚髄症患者の術中脊髄モニタリング波形変化と治療成績の関連について―経頭蓋電気刺激脊髄誘発電位変化の検討
The Relationship between the Postoperative Neurological Status and the Changes of Intraoperative Spinal Cord Evoked Potentials in Cervical Myelopathy
岩﨑 博
1
,
玉置 哲也
1
,
山田 宏
1
,
筒井 俊二
1
,
高見 正成
1
Hiroshi Iwasaki
1
1和歌山県立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Medical University
キーワード:
spinal cord evoked potentials
,
脊髄誘発電位
,
cervical myelopathy
,
頚髄症
,
prognosis
,
予後
Keyword:
spinal cord evoked potentials
,
脊髄誘発電位
,
cervical myelopathy
,
頚髄症
,
prognosis
,
予後
pp.1423-1428
発行日 2002年12月25日
Published Date 2002/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903696
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:1992年以降,経頭蓋電気刺激脊髄誘発電位を用いたモニタリング下に除圧術を施行した頚椎症性脊髄症および頚椎後縦靱帯骨化症患者95症例を対象とし,脊髄除圧前後に導出した波形の潜時差および振幅比とJOAスコアの各機能別点数(各種JOA)およびそれぞれの改善率とを比較することにより,波形変化による治療成績予想が可能か否かを検討した.また波形パターンと治療成績との関連についても検討を行った.除圧前後の潜時および振幅変化と退院時や改善率との間には相関関係が認められなかった.Spikeパターンでは,術前および退院時各種JOA,特に下肢運動点数が高値を呈したが,各種改善率ではpolyphasicパターンとの間に有意差は認められなかった.したがって,術中経頭蓋電気刺激脊髄誘発電位の波形パターンによって退院時の予後はある程度予測可能であるが,潜時および振幅変化のみによる退院時JOAスコアの治療成績予想は困難と思われた.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.