Japanese
English
特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)
脊髄誘発電位を用いた頸椎後縦靱帯骨化症の脊髄障害の診断
Diagnosis of Cervical OPLL Myelopathy Using Evoked Spinal Cord Potentials
四宮 謙一
1
,
古屋 光太郎
1
,
佐藤 良治
1
,
佐藤 雅史
1
,
岡本 明彦
1
,
黒佐 義郎
1
,
渕岡 道行
1
Kenichi Shinomiya
1
1東京医科歯科大学整形外科学教室
1Tokyo Medical and Dental University, Department of Orthopaedic Surgery
キーワード:
頸椎後縦靱帯骨化症
,
ossification of longitudinal ligament
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
,
高位診断
,
level diagnosis
,
脊髄誘発電位
,
evoked spinal cord potentials
Keyword:
頸椎後縦靱帯骨化症
,
ossification of longitudinal ligament
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
,
高位診断
,
level diagnosis
,
脊髄誘発電位
,
evoked spinal cord potentials
pp.425-432
発行日 1988年4月25日
Published Date 1988/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907834
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抄録:脊髄誘発電位により連続型あるいは混合型の頸椎OPLLの高位診断,病態診断が正確に行えるようになってきた.対象症例は1985年以来の術後6か月以上経過した26例である.下肢機能のモニターのためには,胸髄刺激により頸椎硬膜外腔から導出した伝導性脊髄誘発電位が用いられた.また上肢機能のモニターのためには正中神経刺激ならびに指の皮膚刺激による分節性脊髄誘発電位が導出された.症例によっては時としてOPLLの途中で脊髄誘発電位の消失が認められることがある.このような場合にはさらに刺激電極をcisterna magnaに設置し,下行性伝導性脊髄誘発電位を記録し,脊髄障害の上限を診断する.これらの診断法を用いるようになって,連続型OPLL例などにおいても責任病巣部位を的確に診断でき,また脊髄内の病変の拡がりを把握できた.さらに術前の脊髄誘発電位から術後の予後をある程度診断できることが解った.
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