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特集 脊椎分離症・辷り症
17歳以下で発症した腰椎分離症およびすべり症(isthmic type)の長期観察
Spondylolysis and Spondylolisthesis in Children and Adolescents.: Long-term Follow up Study
木村 浩
1
,
松田 俊雄
1
,
島崎 和久
1
,
裏辻 雅章
1
,
片岡 治
2
Hiroshi KIMURA
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
2国立神戸病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kobe University School of Medicine
キーワード:
脊椎分離症
,
spondylolysis
,
脊椎すべり症
,
spondylolisthesis
,
小児
,
children and adolescents
,
長期観察
,
long-term follow up
Keyword:
脊椎分離症
,
spondylolysis
,
脊椎すべり症
,
spondylolisthesis
,
小児
,
children and adolescents
,
長期観察
,
long-term follow up
pp.332-339
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906528
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はじめに
腰椎分離症ならびにすべり症(isthmic type)17)は先天性素因の基盤のうえに後天性因子が加わり,乳児から成人に達するある時期に発生すると考えられている2,4,8,11,16).これら成長期に発生した腰椎分離症・すべり症の多くは無症状のまま経過し,20代,30代あるいはその後になって発症するが,なかには10歳以下で発症することもある17).成長期に発症した本症の自然経過や治療成績を知り,後年においていかなる因子が高度のすべり症や隣接椎間板の高度の退行変性発現に関与するか検討することは,本疾患の治療法を決めるうえで有意義なものと考えられる.
著者らはこの目的のもとに,17歳以下で発症し,保存的治療を受けた31症例の長期経過を調査し,治療成績および予後に関与すると予測される因子について検討を加えた.
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