Japanese
English
論述
腰椎椎間板ヘルニアのMRI画像上の変化と臨床成績―保存的治療と手術的治療の対比
Morphologic Changes by MRI and Clinical Course of Lumbar Disc Herniation : Comparison of Conservative and Operative Treatment
高山 博行
1
,
原田 俊彦
1
,
村津 裕嗣
1
,
日野 高睦
1
,
黒田 良祐
1
,
三輪 雅彦
1
,
坂井 宏成
1
Hiroyuki Takayama
1
1兵庫県立加古川病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hyogo Prefectural Kakogawa Hospital
キーワード:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
conservative treatment
,
保存的治療
,
operative treatment
,
手術的治療
Keyword:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
conservative treatment
,
保存的治療
,
operative treatment
,
手術的治療
pp.595-599
発行日 2002年5月25日
Published Date 2002/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903546
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抄録:腰椎椎間板ヘルニアに対する手術的治療が自然経過にどのような影響を及ぼすかを調べる目的で,保存的治療群と手術的治療群のMRI画像上の形態変化とJOA scoreの推移を比較検討した.Extrusion型のヘルニアでは,手術群のほうが保存群より画像上の“縮小あり”の割合は高かったが,JOA scoreの改善率には差はなかった.Sequestration型は,画像変化もJOA scoreの改善率も,保存群と手術群の間に差はなかった.画像上の変化別では,保存群では“縮小あり”群と“縮小なし”群の間にJOA scoreの改善率の差はなかったが,手術群では再発を含む“縮小なし”群が,“縮小あり”群より改善率は低かった.保存群と手術群全体では臨床成績の差はなかったが,手術群の再発例では成績が劣ることを考慮すると,腰椎椎間板ヘルニアに対しては原則として保存的治療が優先されるのが望ましいと考えられた.
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