Japanese
English
検査法
腰椎椎間板ヘルニアの術前検査としてのMRIおよびCT-discography
The Value of MRI and CT-Discography as a Basis for Surgical Decision Making
内山 徹
1,2
,
安川 敬一郎
1
,
水井 伸子
1
,
玉木 満智雄
1
,
高橋 栄一
1
,
斎藤 友雄
3
Toru Uchiyama
1,2
1厚生連中央綜合病院整形外科
2新潟大学医学部整形外科
3厚生連中央綜合病院放射線科
1Department of Orthopedic Surgery, Chuo Hospital
キーワード:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
MRI
,
black line
,
CT-discography
,
epidural leak
Keyword:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
MRI
,
black line
,
CT-discography
,
epidural leak
pp.1395-1399
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901789
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抄録:腰椎椎間板ヘルニアの術前に,ヘルニアの後縦靱帯穿破の有無を把握しておくことは,治療法の選択において重要である.腰椎椎間板ヘルニア25例のMRIおよびCTD(CT-discography)と手術所見とを比較検討し,術前にヘルニアの後縦靱帯穿破の有無の診断が可能かどうかretrospectiveに検討した.MRIはblack lineの途絶のあるものを後縦靱帯穿破ありとし,CTDはepidural leakのあるものを後縦靱帯穿破ありとした.診断は臨床症状を知らされていない放射線科医1名によって行われ,その診断と手術所見とを比較検討した.
MRIの正確度は64.0%,鋭敏度は69.2%,特異度は58.3%,CTDの正確度は60.0%,鋭敏度は54.6%,特異度は54.6%であった.ヘルニアの後縦靱帯穿破の有無の術前診断において,MRIのblack lineおよびCTDのepidural leakの有用性は低かった.
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