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特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
腰椎椎間板ヘルニアにおける造影MRIの意義
Significance of Gd-DTPA Enhanced MRI in Lumbar Disc Herniation
肱黒 泰志
1
,
中井 修
1
,
進藤 重雄
1
,
水野 広一
1
,
大谷 和之
1
,
山浦 伊裟吉
1
Taiji Hijikuro
1
1九段坂病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kudanzaka Hospital
キーワード:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
enhanced MRI
,
造影MRI
,
spontaneous regression
,
自然縮小
Keyword:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
enhanced MRI
,
造影MRI
,
spontaneous regression
,
自然縮小
pp.481-486
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903259
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抄録:造影MRIを施行した腰椎椎間板ヘルニア患者202例を,ヘルニア内部まで造影効果のあるもの,ヘルニア後方に連続性に造影効果のあるもの,造影効果の明らかでないものの3群に分け,その手術治療例,保存治療例についてそれぞれ検討した.全体の造影効果の頻度は62%であった.手術治療例において,ヘルニアの術中所見では各群間に有意な差はなかった.術中に摘出した髄核の病理組織では血管新生、細胞浸潤ともヘルニア内部まで造影される群でやや頻度が高かった.保存治療例では造影効果のある群はヘルニアが縮小,消失しやすく,臨床経過は良好であり平均5.5カ月で症状軽快した.一方,造影されない群では37%は予後不良であり,症状軽快した例でもそれに平均9.3カ月を要していた.初回のMRIから2回目のMRIでヘルニアが縮小,消失するまでの期間は平均4.7カ月であった.造影MRIはヘルニアの予後を知る上で有用である.
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