Japanese
English
臨床経験
腰椎椎間孔部・椎間孔外部での圧迫性神経根障害の手術成績
Surgical Outcome of Osteoplastic Hemilaminectomy for the Treatment of Lumbar Foraminal and/or Extraforaminal Impingement of a Nerve Root
林 信宏
1
,
中川 幸洋
1
,
吉田 宗人
2
,
川上 守
2
,
山田 宏
2
,
玉置 哲也
2
Nobuhiro Hayashi
1
1和歌山労災病院整形外科
2和歌山県立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Rosai Hospital
キーワード:
surgical outcome
,
手術成績
,
osteoplastic hemilaminectomy
,
骨形成的片側椎弓切除術
,
intra/extraforaminal impingement
,
椎間孔部・椎間孔外病変
Keyword:
surgical outcome
,
手術成績
,
osteoplastic hemilaminectomy
,
骨形成的片側椎弓切除術
,
intra/extraforaminal impingement
,
椎間孔部・椎間孔外病変
pp.291-296
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903500
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抄録:外側椎間板ヘルニアを除外した,椎間孔部・椎間孔外での圧迫性神経根障害18例の臨床症状,術中所見,術後成績について検討した.術前に強い下肢痛を訴えるものが多く,約半数は下肢痛のため歩行不能であった.骨形成的片側椎弓切除術は圧迫因子の確認に適しており,椎間孔部狭窄の14例では従来いわれていた椎弓根部と上関節突起での圧迫(up-down stenosis)よりも椎体後縁と上関節突起腹側での圧迫(front-back stenosis)のほうが多く,86%と大半を占めていた.椎間孔外での圧迫因子はL5横突起,仙骨翼,瘢痕組織,椎体骨棘,OPLLなどであり,圧迫とtetheringによるものであった.また,単一神経根が2カ所以上で圧迫されている症例が5例あり,このような症例では術中に神経根の可動性が得られるまで,十分追尾することが重要である.骨形成的片側椎弓切除術は,棘突起をT-sawで縦割し椎弓の環納を行えば,術後の骨癒合も良好で優れた術式である.
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