Japanese
English
症例報告
自壊を伴う多発巨大痛風結節に対して外科的治療を要した1例
Multiple Self-destructed Giant Gouty Tophus Requiring Surgical Treatment. Case Report
淺 亮輔
1
,
嶋村 佳雄
1
,
百村 励
1
,
古谷 洋之
1
,
平田 一博
1
,
折笠 英紀
1
Ryosuke ASA
1
,
Yoshio SHIMAMURA
1
,
Rei MOMOMURA
1
,
Hiroyuki FURUYA
1
,
Kazuhiro HIRATA
1
,
Hideki ORIKASA
1
1東部地域病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tobu-Chiiki Hospital
キーワード:
多発痛風結節
,
multiple gouty tophus
,
外科的治療
,
surgical treatment
Keyword:
多発痛風結節
,
multiple gouty tophus
,
外科的治療
,
surgical treatment
pp.1183-1187
発行日 2016年12月25日
Published Date 2016/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200709
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背景:近年,高尿酸血症に対する内科的治療の進歩により,痛風結節の形成まで進行する症例は減少している.さらに外科的治療を要するほど巨大であり,かつ多発する痛風結節に遭遇することは稀である.今回,われわれは四肢に多発する巨大な痛風結節が自壊したことにより来院し,外科的治療を要した症例を経験した.
症例:54歳男性で,2014年9月頃,四肢に多発する腫瘤を自覚した.徐々に増大し,自壊を認めたため近医から紹介された.痛風結節の診断で手術を施行した.術後,結節の再発は認めなかった.
結果:本症例では自壊による二次感染の防止と,外科的治療による尿酸プールの減少,全身尿酸代謝の改善を目的に,手術を行った.術後,血清尿酸値の良好なコントロールを得ることが可能となった.
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