Japanese
English
シリーズ 関節鏡視下手術―最近の進歩
梨状筋症候群に対する関節鏡視下局所麻酔梨状筋切離術―新手術手技の紹介
Arthroscopic Release of the Piriformis Muscle under Local Anesthesia to the Piriformis Syndrome-Technical Note-
出沢 明
1
Akira Dezawa
1
1帝京大学医学部附属溝口病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Mizonokuchi Hospital, Teikyo University
キーワード:
piriformis syndrome
,
梨状筋症候群
,
endoscopy
,
内視鏡
,
local anesthesia
,
局所麻酔
Keyword:
piriformis syndrome
,
梨状筋症候群
,
endoscopy
,
内視鏡
,
local anesthesia
,
局所麻酔
pp.1395-1399
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903431
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抄録:梨状筋の緊張や収縮に伴う坐骨神経の絞扼性末梢神経障害に対して内視鏡視下に梨状筋を切離する低侵襲手技を考案した.絞扼性神経に対して手根管症候群では既に内視鏡による切開が開発され優れた成績が報告されている.スポーツ選手をはじめ若年者に多いこの疾患に対し,内視鏡を用いた低侵襲手技による本法は,6例8肢全例に良好な成績が得られたのでその術式を紹介する.われわれの9項目の診断基準のうち5項目以上を満たし,かつ6カ月以上保存療法に抵抗する人を手術適応としている.特に局所麻酔により梨状筋に直接触れてスパスムスを惹起する診断法を考案し,診断率が著しく向上した,本法は梨状筋切離の手技に通常の後方内視鏡椎間板ヘルニア手術の要領で十分に腔の作成と維持は可能である.術後の疼痛の軽減と早期の社会復帰に極めて有用な方法と考える.
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