発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003185397
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特発性外反母趾に対しWilson変法を行った29例42足中,術後1年以上経過し,予後調査が可能であった25例38足(男3例4足・女22例34足,11~78歳)を対象に治療成績について評価・検討した.X線学的評価では平均HV角は術前33.6±10.1°が,術後13.4±6.7°,平均M1M2角は17.2±5.7°が9.4±3.8°,平均M1M5角は32.6±7.0°が24.7±5.3°に改善し,平均第1中足骨長は術後短縮を認めた.臨床的評価では母趾MTP関節周囲の疼痛は術前38足すべてに認められたが,術後は7足で軽度の疼痛が残存するのみとなった.足底部胼胝形成は術前17足が3足に減少,既製靴使用は使用不可が8足が0足に,使用可が24足が8足と改善した.術後の母趾MTP部関節変形は7足で軽度突出を認めるのみだった.総合評価はGlynn判定基準で秀22足,優16足で,不満足例はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003