Japanese
English
臨床経験
バッティング練習によって発生したhypothenar hammer syndromeの1例
A Case Report of Hypothenar Hammer Syndrome Caused by Batting
中島 正二郎
1
,
浦田 士郎
1
,
鈴木 和広
1
,
渡部 健
1
,
田中 健司
1
Shojiro Nakashima
1
1安城更生病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Anjo Kousei Hospital
キーワード:
hypothenar hammer syndrome
,
小指球ハンマーシンドローム
,
aneurysm
,
動脈瘤
,
athletic injury
,
スポーツ外傷
Keyword:
hypothenar hammer syndrome
,
小指球ハンマーシンドローム
,
aneurysm
,
動脈瘤
,
athletic injury
,
スポーツ外傷
pp.101-104
発行日 2001年1月25日
Published Date 2001/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903193
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抄録:Connらが1970年に,hypothenar hammer syndrome(以後HHS)の概念を提唱して以来1),職業が原因のHHSの報告は多いが,スポーツが原因とされるものはかなり稀である.症例は26歳男性.仕事中の手に対する外傷はない.頻回のバッティング練習後,右手小指球部の腫脹,環小指の冷感,疼痛を自覚し,母指等大の拍動性腫瘤も出現した.血管造影像上,尺骨動脈,浅掌動脈弓に動脈瘤があり,第3総掌動脈と小指尺側動脈が拡張,蛇行したらせん状陰影も認めた.病変部の動脈を切除し、静脈移植による血行再建を行った.組織学的には真性動脈瘤で内腔には新旧の血管形成を認めた.術後,手指の冷感,疼痛は消失し良好な結果が得られた.文献的考察を加えて報告する.
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