Japanese
English
器械
脊椎内視鏡手術における新技術―3次元内視鏡と内視鏡保持ロボット
Three-dimensional Endoscope and Automated Endoscopic System with Voice Control for Spinal Endoscopic Surgery
上村 幹男
1
,
湯澤 洋平
2
,
木下 哲也
2
,
伊東 秀博
2
,
高橋 淳
2
,
中村 功
2
,
平林 洋樹
2
,
高岡 邦夫
2
Mikio Kamimura
1
1諏訪赤十字病院整形外科
2信州大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Suwa Red Cross Hospital
キーワード:
three-dimensional endoscope
,
3次元内視鏡
,
automated endoscopic system
,
内視鏡把持ロボット
,
robotic surgery
,
ロボット手術
Keyword:
three-dimensional endoscope
,
3次元内視鏡
,
automated endoscopic system
,
内視鏡把持ロボット
,
robotic surgery
,
ロボット手術
pp.1521-1525
発行日 2000年12月25日
Published Date 2000/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903161
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抄録:鏡視下手術は,侵襲が小さい,小さな手術創で明るく拡大された術野が得られる,術後疼痛が少ないなど様々な利点がある優れた手術である.われわれは,鏡視下手術の立体感がないという欠点を克服するために3D内視鏡を導入した.3次元内視鏡は,実験では通常の内視鏡と比較して優位に掴む時間も短く,操作は正確であった.実際の手術では完全な立体視は不可能であるが,鏡視下にも前後関係が明らかであり,手術操作が容易であった,また,鏡視下手術では長時間安定した視野を得ることが重要であり,内視鏡を把持し,操作するロボット(AESOP2000)を導入した.このシステムは,フットスイッチもしくは手元のスイッチを使用して.自在に内視鏡の方向を変えることが可能であり,記録した位置に視野を戻すこともできる.さらに.術者の音声指示による操作も可能である.一定の位置で内視鏡を保持し,かつ自由に操作可能な内視鏡把持ロボットは有用であった.しかし,いずれのシステムも完成度は不十分であり,まだまだ改良の余地は残されている.
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