発行日 2001年10月20日
Published Date 2001/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002105746
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脊椎インスツルメントを使用しない45例(男27例,女18例,平均56歳;A群)と,使用した44例(男20例,女24例,平均60歳;B群)を比較した.手術時間はA群227分,B群441分,出血量は各々340g,1130gと有意差を認めた.CRPは両群とも術後2日目に最高値を示し,A群は術後4週で正常化したが,B群は6週でも正常化しなかった.CRPの最高値と術後1日~4週の値は,B群がA群よりも有意に高値であった.赤沈値はA群では術後11日目に最高値に達し,以後減少して6週目に正常化した.B群も術後4日目の最高値から減少したが,6週目でも高値を持続した.術後3日,4日,4週,6週でB群はA群よりも有意に高値であった.白血球,体温は両群とも術直後に最高値に達し,以後減少した.一方インスツルメントを挿入し術後創感染を生じた3例では,手術時間はB群に比較して有意に長く,CRP,赤沈値,白血球数,体温はB群が下降傾向を示した時点でも高値継続或いは再上昇を示した
©Nankodo Co., Ltd., 2001