発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006128145
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72歳女.28歳時に左先天性股関節脱臼に対する左Shanz骨切り術を施行された既往があった.左股関節痛と跛行の発生を契機に左股関節高位脱臼と診断し,左人工股関節全置換術を行った.その約15年後に歩行困難となり,大腿骨近位部に著しい骨欠損を生じ,人工股関節再置換術に際して脛骨分節同種骨移植を用いて大腿骨近位部を再建した.術後3週時に脱臼を認めたが,徒手整復し股関節機能は回復した.術後3ヵ月で一本杖歩行にて退院し独居可能となった.術後6年6ヵ月でのX線像では脛骨同種骨と大腿骨とは骨癒合しており,移植骨はステムの支持性に関与していると思われ,ステムの弛みは認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2006