Japanese
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シンポジウム 21世記の整形外科移植医療~その基礎から臨床応用に向けて
骨欠損の修復(骨形成能を有するヒト間葉系幹細胞・セラミック複合体)
Repair of Bone Defects with Marrow Mesenchymal Stem Cells and Porous Ceramic
大串 始
1
,
吉川 隆章
1
,
中島 弘司
1
,
高倉 義典
1
Hajime Ohgushi
1
1奈良県立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nara Medical University
キーワード:
bone marrow
,
骨髄
,
ceramics
,
セラミック
,
tissue engineering
Keyword:
bone marrow
,
骨髄
,
ceramics
,
セラミック
,
tissue engineering
pp.1441-1447
発行日 2000年12月25日
Published Date 2000/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903151
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要旨:骨髄には間葉系幹細胞が含まれ,この幹細胞は骨芽細胞や軟骨細胞へ分化する.われわれはこの骨芽細胞への細胞分化を引き起こすために,幹細胞と多孔体のセラミックとの複合体を作製している.この複合体は生体内外で骨芽細胞への細胞分化のみならず骨基質をも産生し,まさに新生骨形成能を有する複合体である.興味深いことであるが,かなりの高齢者のヒト骨髄細胞を用いてもこの幹細胞は増殖可能であり,また骨形成能も有する.本稿ではこれまでの幹細胞/セラミック複合体ついての研究を概説し,その臨床応用の可能性について論じる.
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