専門分野/この1年の進歩
骨・軟部腫瘍学術集会―この1年の進歩
高木 克公
1,2
1熊本大学医学部整形外科
2第33回日整会骨・軟部腫瘍学術集会
pp.1364-1367
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903133
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第33回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会は,ミレニアム2000年7月14日,15日の2日間,熊本市のニュースカイホテルを会場に開催した.
学術集会が目指したことは,整形外科腫瘍学の20世紀の業績を踏まえて,21世紀へ向けての新しい展開の引き金とならんことであった.20世紀の業績とは,臨床病理学の進歩(骨・軟部腫瘍病理診断学の確立),画像診断学の進歩(治療効果判定を含めて),集学的治療法の確立と生命予後の向上(本邦での骨肉種5年生存率では,概ね70%までに向上してきたと報告されている),そして身体機能を保持した患肢温存手術法の普及などである.
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