専門分野/この1年の進歩
骨・軟部腫瘍学術集会―この1年の進歩
松井 宣夫
1,2
1名古屋市立大学医学部整形外科
2第30回日整会骨・軟部腫瘍学術集会
pp.1390-1393
発行日 1997年12月25日
Published Date 1997/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902320
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近年,骨・軟部腫瘍の診断は分子生物学的,遺伝子学の研究が導入され,治療においては20数年前には骨肉腫の5年生存率は15%前後であったものが,化学療法(多剤併用療法),放射線療法,温熱療法などの集学的治療の進歩と相俟って,60%前後へと飛躍的に伸びてきている.また,手術も切断・離断術の時代から患肢温存への時代へと,骨・軟部腫瘍も診断,治療の進歩には目を見張るものがある.
第30回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会を開催させていただいて,その任の重さを痛感するとともに,この数年間の学術の進歩のスピードに驚かされた.数多くのすばらしい報告がなされたが,紙数に限りがあるため,以下の3項目について紹介したい.
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