学会を聞く
第51回日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍学術集会
坂本 昭夫
1
A. Sakamoto
1
1京都大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Graduate School of Medicine, Kyoto University, Kyoto
pp.1287-1289
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1287
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1.静岡での骨・軟部腫瘍学術集会
骨・軟部腫瘍学術集会は,第1回目より半世紀が過ぎ,記念すべき51回目が2018年7月12日(木)~13日(金)に静岡で開催された.テーマは「進行肉腫と骨転移に対する新たな治療戦略」“Tactics Now!! Against Advanced Sarcomas and Bone Metastases” であった(図1).静岡がんセンター整形外科と名古屋大学整形外科学の主催で,高橋満氏(静岡がんセンター整形外科)が会長を務められた.本学会は骨・軟部腫瘍を担当する整形外科医にとって中心的な役割をもち,学会名に悪性を冠せず,良悪性を問わず骨・軟部腫瘍を広く網羅する懐の深い学会である.日本整形外科学会の学術集会であり,正式には「日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍学術集会」である.
本学会での発表演題数は360演題であり,整形外科からだけでなく,病理,放射線科,泌尿器科など他科のほか,理学療法士からの発表もある.教育研修講演7講演,海外招待講演も6講演と充実していた.講演会場は5会場あり,ポスター発表も4発表が同時に進行された.これらの発表が一つの建物のみで開催され,とても暑い日であったが,屋外へでる必要もなく快適な学会期間であった.学会会場は静岡県コンベンションアーツセンターグランシップであり,最寄り駅は東静岡駅で静岡駅の上り一駅である.静岡駅は新幹線と在来線の共通駅であり,学会会場には静岡駅よりシャトルバスも頻回に出ていた.
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