Japanese
English
論述
胸腰椎部屈曲伸延損傷と破裂骨折の複合損傷の発生機序についての考察
The Mechanism of Flexion-distraction Injury with Burst Fracture
飯田 尚裕
1
,
斉田 通則
1
,
木村 長三
1
,
石田 直樹
1
Takahiro Iida
1
1釧路労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kushiro Rosai Hospital
キーワード:
flexion-distraction injury
,
屈曲伸延損傷
,
burst fracture
,
破裂骨折
,
mechanism
,
発生機序
Keyword:
flexion-distraction injury
,
屈曲伸延損傷
,
burst fracture
,
破裂骨折
,
mechanism
,
発生機序
pp.1331-1334
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903127
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:胸腰椎部における屈曲伸延損傷と破裂骨折の複合損傷の発生機序には定説がない.当科にて手術を施行した20例を対象に,損傷椎体の形態からその発生機序を検討した.破裂椎体はT12:7例,L1:12例,L2:1例であった.anterior columnは20例全例で減少しており,上下隣接椎の34.5~79.0%(平均58.3%)であった.middle columnは15例では減少していたが,5例では不変または増加しており79.4~104.3%(平均95.2%)であった.middle columnの高さが減少するほど骨片占拠率が大きく両者には負の相関があったが,middle columnが100%を越えて増加する例では,逆に骨片占拠率は増加していた.このことから,本症の発生機序は第一相に垂直圧縮力が,第二相に屈曲伸延力が作用する複合メカニズムが主体であると考えられた.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.