Japanese
English
シンポジウム 脊椎内視鏡手術―最近の進歩
脊椎骨折に対する内視鏡手術―胸腰椎移行部脊椎破裂骨折に対する各種アプローチの適応
Endoscopic Spinal Surgery : Application to Burst Fracture at the Thoracolumbar Function
紺野 慎一
1
,
菊地 臣一
1
Shin-ichi Konno
1
1福島県立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical College
キーワード:
endoscopic spinal surgery
,
脊椎内視鏡手術
,
burst fracture
,
破裂骨折
,
retroperitoneoscopy
,
後腹膜腔鏡
Keyword:
endoscopic spinal surgery
,
脊椎内視鏡手術
,
burst fracture
,
破裂骨折
,
retroperitoneoscopy
,
後腹膜腔鏡
pp.1449-1454
発行日 1999年12月25日
Published Date 1999/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902860
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:胸腰椎移行部の破裂骨折に対する内視鏡手術の術式を紹介し,その問題点を検討した.骨折高位により,アプローチには胸腔鏡と後腹膜腔鏡の併用,後腹膜腔鏡のみの応用,および胸腔鏡視下のみの3種類がある.手術侵襲を従来法と対比すると,皮切が小さいこと,横隔膜の切開が少ないこと,そして肋骨切除が不要であることから,内視鏡手術の方が低侵襲であるといえる.また,内視鏡手術は従来法に比し,手術時間は長くかかるが術後鎮痛剤の使用が少なくて済む.しかし,内視鏡手術が生体にとって真に低侵襲なのか否かは現時点では不明である.従来法との比較を正確に行うには,今後,手術成績だけではなく,手術による生体への侵襲の程度をprospective randomized studyを行って評価する必要がある.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.