Japanese
English
臨床経験
脊椎後方要素の水平断裂を伴う破裂骨折
Three Cases of Burst Fracture with Horizontal Splitting of the Posterior Columns
阿部 栄二
1
,
佐藤 光三
1
,
島田 洋一
1
,
村井 肇
1
,
水谷 羊一
2
,
楊国 隆
2
,
片岡 洋一
3
,
東海林 和弘
3
Eiji Abe
1
1秋田大学医学部整形外科
2山本組合総合病院整形外科
3中通病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Akita University School of Medicine
キーワード:
破裂骨折
,
burst fracture
,
屈曲伸延損傷
,
flexion-distraction injury
,
メカニズム
,
mechanism
Keyword:
破裂骨折
,
burst fracture
,
屈曲伸延損傷
,
flexion-distraction injury
,
メカニズム
,
mechanism
pp.1073-1078
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900945
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抄録:破裂骨折に隣接上位脊椎の後方要素に水平断裂を伴う腰椎損傷の3例を報告し,発生機序に検討を加えた.決して稀な損傷ではなく,脊柱の頭尾方向の圧縮力が椎体の楔状変形により屈曲モーメントの増大となって後方要素に伸延力が作用し,水平断裂が生じたものと考えられた.この損傷は主に頭尾方向の圧縮力によって生じる損傷で,これに直交する力が主な原因で生じる屈曲モーメントによるシートベルト型損傷とは異なり,破裂骨折に分類すべきと考える.three columnのすべてが損傷され,極めて不安定な損傷であることから,強固なinstrumentによる前方脊柱再建が必要と思われる.
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